移住から始まった新しい暮らし方と挑戦
尚之さんはトロンボーン奏者・指揮者として指導経験を有し、楓さんは管理栄養士で絶対音感をお持ちの食の専門家です。福知山へ移住後、楓さんが当センターへ相談にお越しになったことをきっかけに、ご夫妻の今後の暮らし方や働き方についてお話を伺いました。
当初は飲食店開業の明確な構想はなかったものの、ご主人がかつて本格的なスパイスカレー店での経験をお持ちであることが判明し、当センターからその強みを生かした事業案をご提案したことが、事業方向を固める契機となりました。

地域に根ざして磨かれた味
ご夫妻はまず露店(イベント出店)から活動を開始しました。福知山ワンダーマーケットや大呂ガーデンテラス、雲原のイベント等で本格的なネパール家庭料理を提供し、地道にファンを増やしていきました。こうした活動が地域との信頼と繋がりを育みました。

受け継がれた場所での新たな始まり
大江町で親しまれてきたカフェ「ほほほのほ」から店舗継承の機会があり、ご夫妻は実店舗開業へ踏み切りました。2025年10月のオープンに向けてクラウドファンディングに挑戦し、「音楽と食を通じて心と体が整う場所にしたい」という想いは多くの賛同を得てプロジェクトは成功。2025年10月、実店舗として正式に開業されました。

これからの場として
「オーケストラカレー」は、音楽家としての感性と管理栄養士としての知見が融合した場です。スパイスの効いた料理と音楽に触れられる空間は、地域に新しい“癒しの場”をもたらしています。今後もご夫妻が地域とともに歩み、福知山に心地よいハーモニーを響かせ続けることを期待します。



